2024年2月26日、福岡県の小学校1年生が給食のうずらの卵を喉に詰まらせて亡くなるという悲しい事故が起こりました。二度と悲しい事故が起こらないよう、多くのご家庭に私たちの思いが届くことを願い、この記事を書くことにいたしました。
なぜ、食事により子ども達の窒息事故が起きるのか
食べ物のかたちを変えることも大切ですが、今回死亡した児童は小学1年生。歯が生えかわる時期でもあり、口腔周囲筋が十分に発達しておらず、食べる力(舌の動き、唇の使い方、咀嚼・かむ、飲み込む)が未発達であったことも考えられます。
食べる力が未発達の場合、
- 口の中に一度にたくさんほおばってしまう
- よく噛まないまま、飲み込んでしまう
といった食べ方になるからです。
マスク生活が長く続いたことも、口腔周囲筋が発達していない理由の一つと考えられます。
見た目ではポカン口でも、鼻呼吸もできず、口を動かすこともできていない場合があります。
子ども達の食べる力を育てる方法
ご家庭ですぐに始められる予防方法を、4つご紹介させていただきます。
1)生後18か月以降に、手づかみ食べを行う
前歯でしっかり噛み切る習慣、一度に食べられる量を身に付けます。
2)テレビなどを見ながらの「ながら食べ」を控える
食事に集中してよく噛む習慣を養います。
3)食べる際のおしゃべりは控える
食事に集中することで、噛む力を向上させます。
4)姿勢よく食べる
姿勢を正し、頭が安定すれば下顎や舌を上手に動かすことができ、大きな食材も噛み切れる顎が育ちます。
体が安定しやすいイスと机を利用することもおすすめです。
集中力の無い子ども。最後まで集中して食べられるわけではありません。
しかし、常に声をかけ意識づけることが大切だと感じています。
しかし、常に声をかけ意識づけることが大切だと感じています。
普段から噛むことを学習することで、親の目が離れた場での食事でも窒息事故から子ども達を守れるのです。
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→ 食べ物がうまく飲み込めない?上手に喋れない?「口腔機能発達不全症」ってご存じですか?
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