子どもの反対咬合(受け口・下顎前突)の治療について | 岡山市南区福成 歯科たけむらクリニック

子どもの反対咬合(下顎前突)の治療について

反対咬合(下顎前突)とは

反対咬合(下顎前突)

反対咬合とは、下あごが前に突き出てしまう状態を指します。これは、成長や咬合のバランスに関わる要素が影響して起こることがあります。

たとえば、歯の並びや顎の成長に関わる遺伝的な要素が影響することがあります。親から子へと遺伝することで、下あごの形や歯の位置が異常になることがあります。

また、咬合習慣も反対咬合の原因となることがあります。指しゃぶりや舌の位置の異常など、口や歯にかかる習慣が続くことで、下あごの成長や歯の位置に影響を与える場合があります。


どうして反対咬合になってしまうの?

どうして反対咬合になってしまうの?

こどもが反対咬合になる理由は、遺伝的な要素咬合習慣口呼吸の習慣による影響があります。

遺伝的な要素や咬合習慣、口呼吸の習慣により、舌の位置が下の前歯の裏側を前方へ押すことで、下あごの形や歯の位置に異常を引き起こすことがあります。


反対咬合が及ぼすリスク

  • 上下の歯の噛み合わせが正常ではなくなり、食事や噛むことが困難になる可能性がある
  • 舌や唇の動きに制限が生じ、話し方に影響を与える可能性がある
  • 歯と歯茎の間や歯と歯の間に食物がたまりやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが増加する可能性がある
  • 外見上の特徴によって、こどもの自尊心や自己イメージに影響を与えることがある


どういった治療が適しているの?

どういった治療が適しているの?

まずは「あいうべ体操」等のMFTを行い、鼻呼吸が出来るように口腔周囲筋を整え、ムーシールド、プレオルソなどを使用しながら下の位置の確保をする事が重要です。


子どもの反対咬合の症例紹介

年齢・性別 6歳(2012年10月時点)・女の子
主訴
  • 下顎前突(反対咬合)
検査
  • 低位舌(舌が正常な位置よりも下にある状態)
  • 骨格性下顎前突
治療計画
  • 鼻呼吸
  • あいうべ体操
  • MFT ※1
  • ムーシールドを使用しながらの嚥下位のトレーニング、プレオルソタイプⅢ
  • T4K

※1 口腔筋機能療法

経過 なかなかムーシールドを装着して寝る事ができず、上歯が下歯に被る正常な位置になるのに少し時間がかかった。
この時、クロスバイトになってしまった。
治療期間 2012年10月~2018年6月
費用の目安 基本:7万6千円(壊れた器具の交換・修理料金を含む)
トレーニング:1,000円/回
リスク・副作用 歯並びやかみ合わせが改善しますが、トレーニングができない場合、口腔内に器具が入れられない場合は、お受けいただけません。
(トレーニングをするのでほとんどのお子様は、お口の中に装着できる様になります)
開始時

子どもの反対咬合(下顎前突)の症例紹介(開始時)

5年3ヶ月経過

子どもの反対咬合(下顎前突)の症例紹介(5年3ヶ月経過)

反対咬合にならないための予防対策

反対咬合にならないための予防対策

  • 正しい姿勢と口の習慣
    こどもには、正しい姿勢を保つことと口の習慣に注意することが重要です。良い姿勢を保ち、口を閉じたまま鼻呼吸をする習慣を促しましょう。指しゃぶりや口呼吸などの悪い習慣を避けることも大切です。
  • 正しい食事と咀嚼の促進
    健康的な食事を提供し、咀嚼の習慣を促します。食べ物をよく噛むことで、顎の発達や咬合のバランスを促進することができます。
  • 定期的な歯科検診
    こどもの定期的な歯科検診は、早期の問題や異常を発見し、適切な処置やケアを受けるために重要です。定期的な検診で歯の健康状態を確認しましょう。

これらの予防対策を実践することで、こどもの反対咬合のリスクを低減することができます。
正しい姿勢と口の習慣、健康的な食事と咀嚼、正しい歯磨き、そして定期的な歯科検診を行うことで、こどもの口の健康を維持しましょう。