今回は、私がなぜT4Kに興味を持ち、当院からみなさんにぜひお教えしたい!と思うに至ったのかをお話ししたいと思います。
きっかけは息子の歯並びでした。
2008/10/25
息子が3歳11ヶ月の頃の写真です。一見綺麗に並んだ歯だと感じませんか?
周りの人からも「さすが、歯医者さんの子供だね~。」と言われていました。
でも院長と私は「このままだと、生え変わった時、綺麗に並ばないね…」と確信していました。息子の永久歯への生え変わりは通常より遅れていましたが、当時の私は「個人差もあるし、時期が来れば生え変わるものだ。」と思っていました。確かに個人差はあります。が、お口の広さ(アーチ)が狭いため、後ろで待っている大人の歯たちが窮屈に重なり合い、出にくくなっていたのです。
一般的に、お口の広さ(アーチ)が狭い理由としては
- 赤ちゃん時期にハイハイが少なかった
- 長い時期歩行器に乗っていた
- 誤った離乳食の与え方(お口への運び方)
- しっかり咬めていない(椅子での食事の場合きちんと足がついていない)
などが挙げられますが、結果、発育が理想的ではないということです。
2012/4/14
息子7歳(小学2年生)。
口がいつもポカンと開いていたり、ぺちゃくちゃと音を立てて食事をする息子。なにか他に良い方法はないのか?歯科医師としてではなく、一人の母親として『口がぽかん』『ぺちゃくちゃ 食べる』『歯並び悪い』などのキーワードでネットも検索していました。
下の写真は当時の息子の表情です。
T4Kとの出会い
ある歯医者さんの講演会に足を運んだのがきっかけでした。
私は歯科医師であることを伏せ、お母さん目線で話を聞きに行きました。3~4回は参加したと思います。内容は一般的なむし歯の話などさまざまでしたが、その中で紹介されていたのがT4Kでした。T4Kを使ったMRC矯正の説明は、母親としての心にすーっと入ってきましたし、歯科医師としても説明のつく内容でした。
そして後日、息子と一緒にT4Kをスタートしました。
2012/10/06
下の歯の並びが綺麗になってきました
表情にも変化が出てきました。
2012/11/05
順調だったはずなのに・・・。
この頃からT4Kをさぼり気味になってしまいました。T4Kを使ったMRC矯正は、続けることがとても大切!とみなさんにお伝えしているのに、なかなか息子にさせることの難しさや歯がゆさに悩む日々。
2013/6/6
息子8歳。
やったりやらなかったりを繰り返しておよそ5か月後。前歯がかなり出ています。このままではいけない・・・。
2013/7/26
なんと、上の写真からわずか1ヶ月程しか経っていないのに、前歯の出具合がひどくなっていました。本当に何とかせねばと、私も心を引き締めました。
2014/3/21
現在息子は9歳になり、少しずつ前歯が真っ直ぐになってきています。
息子に“させる”事ばかり考えていたのですが、夜寝るときに私自身も同じようにT4Kを一緒に付けて寝ることにしました。大人が装着しても鼻呼吸ができるようになるので良いです。
先日読んだ本に
『こどもは1番大好きな母親に褒められるのが1番嬉しい』という一文がありました。
自分自身肝に銘じ、またMRC矯正を多くの方に知ってもらいたいと思っています。
2015/2月
やったりやらなかったりを繰り返しながら継続中です。
出具合がひどくなっていた前歯(上記2013年7月参照)も、落ちつています。