症例紹介

2014年6月下旬 当時6歳

お知り合いからのご紹介で来院くださいました。とてもこわがりさんのH君は医院に来ただけで泣いてしまうほどでしたが、何度かブラッシングだけさせてもらったりして少しずつ慣れてくれました。
お母さまは「この子の口はどうなりますか…。」と不安でいっぱいのご様子でした。ご家族の中に『受け口』『切端咬合(前歯の上下の先端どうしがかみ合っている状態)』の方がおられるとのことで、そのことも不安の要因になっていたようです。また、滑舌がとても悪いため、通っている幼稚園から「小学校へ入学前に『ことば教室』に通った方がいい。」と言われたとのこと。生後3歳まで母乳を飲んでいたのが原因でしょうか等、色々お話を聞かせていただきました。

診察

  • つばが飲み込めない。(そのためいつもハンカチを持ち歩いていました。)
  • 歯ぎしりで歯が削れている。
  • 舌が動いていない。滑舌が非常に悪い。
  • 治すところがたくさんあるが、ひとつひとつ改善していけばきっと大丈夫。

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2015年12月下旬(開始から約1年半後)

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育成矯正は、医院に来たときのみのトレーニングでは効果が期待できません。癖が戻ってしまわないように、ご自宅で習慣的に行うことが何より重要です。
H君は現在滑舌もよくなり、3ヶ月に1回程度の来院で、トレーニングレッスン中です。引き続き経過を観察していきます。

2020年3月中旬(開始から約5年8か月後)

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約5年8か月でここまで変化しました。
乳歯は全部永久歯に生え変わったので後は、T4Kやプレオルソを使用しながら経過を見ていきます。
受け口のお子様の場合は、身長が伸びる間は、下顎骨の発育も起こるので口腔周囲筋のトレーニング特に舌トレーニング(MFT)は重要です。
引き続き頑張って下さい。

2014年7月中旬 当時7歳

7月の中旬に初めてご相談をお受けしました。
他医院の矯正科を受診した際「これは重症。治るかどうかは分かりません。」と言われ不安になり、知人から紹介されての来院でした。
約1ヶ月ほど、治療への心配事など、幾度かお母さまとお話させていただいたのちスタートしました。

お悩み

  •  歯と歯の間が狭い。出っ歯。
  •  いつも口がポカンと開いている。
  •  食事中にぽろぽろこぼす。
  •  食が細い。食べる速度が遅い。
  •  歯ぎしりをする。

診察

  •  鼻呼吸ができていない。
  •  舌癖がある。
  •  出っ歯は、育成矯正を始めると落ち着くだろう。


最初にマイオブレイスを装着した時は、鼻で息をするように丁寧に教えてあげなければならない状態でした。


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N君親子は1ヶ月に1回、多い時は2週間に1回のペースでトレーニングレッスンを行いました。遠方からにもかかわらず、お母さまのご都合が悪い時にはお父さまが一緒に来られたりと、ご家族で協力的な印象でした。
また、年末に久しぶりに会ったおじいちゃんおばあちゃんに「顔つきが変わった。」と言ってもらえたそうです。
習慣的にトレーニングを行うことで、開始から3~4ヶ月経つ頃には、周りの人も表情や顔つきの変化に気付くようです。


2015年6月(開始から約1年後)

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生え変わっていく中で、癖が戻ってしまわないように引き続き1ヶ月に1回程度トレーニングをしながら経過観察中です。


2016年2月(開始から約1年7ヶ月後)


2番目の歯が歯茎の上の方から生えてきました。
マウスピースを入れていたので、段々下がって来ています。


2017年12月(開始から約3年4ヶ月後)


通常の位置まで萌出(ほうしゅつ)しました。
他の乳歯も抜け、後は7番目の歯が生えるのみです。


今回は、私がなぜT4Kに興味を持ち、当院からみなさんにぜひお教えしたい!と思うに至ったのかをお話ししたいと思います。
きっかけは息子の歯並びでした。

2008/10/25

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息子が3歳11ヶ月の頃の写真です。一見綺麗に並んだ歯だと感じませんか?

周りの人からも「さすが、歯医者さんの子供だね~。」と言われていました。
でも院長と私は「このままだと、生え変わった時、綺麗に並ばないね…」と確信していました。息子の永久歯への生え変わりは通常より遅れていましたが、当時の私は「個人差もあるし、時期が来れば生え変わるものだ。」と思っていました。確かに個人差はあります。が、お口の広さ(アーチ)が狭いため、後ろで待っている大人の歯たちが窮屈に重なり合い、出にくくなっていたのです。

一般的に、お口の広さ(アーチ)が狭い理由としては

  •  赤ちゃん時期にハイハイが少なかった
  •  長い時期歩行器に乗っていた
  •  誤った離乳食の与え方(お口への運び方)
  •  しっかり咬めていない(椅子での食事の場合きちんと足がついていない)

などが挙げられますが、結果、発育が理想的ではないということです。

2012/4/14

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息子7歳(小学2年生)。
口がいつもポカンと開いていたり、ぺちゃくちゃと音を立てて食事をする息子。なにか他に良い方法はないのか?歯科医師としてではなく、一人の母親として『口がぽかん』『ぺちゃくちゃ 食べる』『歯並び悪い』などのキーワードでネットも検索していました。
下の写真は当時の息子の表情です。
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T4Kとの出会い

ある歯医者さんの講演会に足を運んだのがきっかけでした。
私は歯科医師であることを伏せ、お母さん目線で話を聞きに行きました。3~4回は参加したと思います。内容は一般的なむし歯の話などさまざまでしたが、その中で紹介されていたのがT4Kでした。T4Kを使った育成矯正の説明は、母親としての心にすーっと入ってきましたし、歯科医師としても説明のつく内容でした。
そして後日、息子と一緒にT4Kをスタートしました。

2012/10/06

2012.10.06

下の歯の並びが綺麗になってきました

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表情にも変化が出てきました。

2012/11/05

2012.11.05

順調だったはずなのに・・・。
この頃からT4Kをさぼり気味になってしまいました。T4Kを使った育成矯正は、続けることがとても大切!とみなさんにお伝えしているのに、なかなか息子にさせることの難しさや歯がゆさに悩む日々。

2013/6/6

2013.06.06

息子8歳。
やったりやらなかったりを繰り返しておよそ5か月後。前歯がかなり出ています。このままではいけない・・・。

2013/7/26

2013.07.26

なんと、上の写真からわずか1ヶ月程しか経っていないのに、前歯の出具合がひどくなっていました。本当に何とかせねばと、私も心を引き締めました。

 2014/3/21

現在息子は9歳になり、少しずつ前歯が真っ直ぐになってきています。
息子に“させる”事ばかり考えていたのですが、夜寝るときに私自身も同じようにT4Kを一緒に付けて寝ることにしました。大人が装着しても鼻呼吸ができるようになるので良いです。

先日読んだ本に
『こどもは1番大好きな母親に褒められるのが1番嬉しい』という一文がありました。

自分自身肝に銘じ、また育成矯正を多くの方に知ってもらいたいと思っています。

 2015/2月

やったりやらなかったりを繰り返しながら継続中です。
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出具合がひどくなっていた前歯(上記2013年7月参照)も、落ちつています。
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歯科で奥歯を治療してきたが、なかなか改善されない26歳の女性を診させていただきました。根管口の破壊、残存歯質の質の悪さ、量の減少が確認できました。保存不可能な親知らず(上顎左側第三大臼歯)を抜歯し、保存不可能な虫歯(上顎左側第一大臼歯)の位置に移植、根管治療、歯冠長延長術、補綴(ほてつ)をすることにしました。

不幸にして歯を失くした場合、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3種類の治療法がありますが、このケースの場合、患者さんの年齢が若いためできうるかぎり大きく歯を削るブリッジは避けたいと考えました。幸い親知らず(上顎第三大臼歯)があり,この周辺の歯肉の炎症もありません。移植歯の歯根膜により抜歯をよぎなくされた部位の骨の造成ができると思います。

※移植歯の経過は書物、文献によりさまざまで、使用できた年数は5~20年ぐらいとさまざまな見解があります。もしだめになっても骨の再生ができておりインプラント治療を行い易いものになります。

  1. 拡大しているところが虫歯の上顎左側第一大臼歯です。残存している歯が少ないのが確認できます。
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  3. 親知らずを抜歯し、虫歯の位置に移植。その後、根管治療を施術。抜歯した歯と移植する箇所の高度な治療が必要です。
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  5. 親知らずを抜歯し、虫歯の位置に移植。その後、根管治療を施術。
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    このケースでは元から歯の高さが不足していました。写真のように元から入っていた一番奥のクラウン(被せ物)も高さ不足です。移植歯と一番奥の歯がより理想的な高さで回復できるよう、歯冠長延長術を行い、クラウン(被せ物)を入れました。

  7. クラウン(被せ物)セット時
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  9. メンテナンスに来院時の写真です。大変良好な状態で、快適に利用いただいています。
  10. shorei5[1]

保存不可能な虫歯の患者さんに歯牙移植の治療計画をお勧めし、治療を実施しました。

  • 症例 36歳 男性
  • 主訴 右下5番(第二小臼歯)金属(被せ物、クラウン)がとれた。
  • 治療計画 右下5番(第二小臼歯)は虫歯が歯ぐきの下深くまで進んでおり、保存不可能と診断。この歯を喪失した場合、前後の歯を削ってブリッジかインプラント治療をほとんどの歯科医が選択されると思う。幸いこのケースの場合、左下に内側に倒れている5番(第二小臼歯)があり、この歯を同部位に歯牙移植し、右下の機能、形態の回復を図り、しかも、左下の清掃できない環境(術前写真より何か黒い物が詰まっていることが確認できます)も改善できると考えました。
  1. 虫歯の確認:虫歯が歯ぐきの下深くまで進んでおり、保存不可能と診断しました。<2008/4/11> shorei2-1[1]
  2. 左下に内側に倒れている歯があり、この歯を移植を計画しました。shorei2-2[1]
  3. 次の写真が移植後です。ピッタリと納めることが出来ました。<2008/7/11> shorei2-3[1]
  4. 術後感想 患者さんから大変喜びの言葉をいただきました。日常臨床の中で、歯牙移植という手技をいかせたケースだと思います。移植した歯も大きさがピッタリで、上の歯との咬み合せの調整もエナメル質の範囲でちょっと削るのみでした。勤務医時代に私に歯牙移植の手技を教え指導してくださった先生に感謝です。
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若い男性から上顎切歯の変形にてご相談を受けました。 歯科では矮小歯(わいしょうし)といって歯の大きさの異常にあたります。削ることなく簡単な処置になりますが、見た目ががらっと変わりますので、患者さんにはとても驚き、また喜んでいただけました。処置の流れをご紹介します。

症例

26歳男性、上顎左右側切歯が矮小歯(わいしょうし:歯の形態と大きさの異常)

処置(審美歯科)

今回行った処置は、ダイレクトボンティング(審美的ダイレクトコンポジットレジン修復)は、歯を全く削らず、特殊なプラスチックを、少しづつ直接お口の中に盛り付けていき、形態修正、研磨します。天然歯のような美しい色調や本来の歯の形態を回復させる治療法です。処置時間は1時間ぐらいかかり、丁寧に何度も繰り返しの治療になるため長めのお時間をいただくようになります。

  1. 審美歯科・処置前
    前歯2本の左右にある、切歯が尖っている様子がわかると思います。
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  2. 審美歯科・処置 型取り
    あらかじめ印象(型採り)を採り、技工士さんに模型上で自然な形態と大きさになる様、wax up,舌面シリコンインデックスを作成していただきます。
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  3. 審美歯科・処置後
    最新のコンポジットレジンは昔よりもかなり良くなったと思います。(以前は色調の種類が少なく患者さんに合わないとか、硬化後、変色したなど問題を感じていました。研磨性も向上し患者さんの負担も減ったと思います。)
    ただ、それなりに時間がかかること、歯の色調によってはセラミック修復のほうがメリットがある場合がありますので、患者さんの状態によって適切な提案ができればと思います。
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  4. 所感
    処置後、「歯の形が変わるだけでこんなに口元が変わるなんて」と、患者さんはかなり驚かれている様子でした。歯の形態は、口元の印象を大きく変え、また自信を持つことによって表情もよくなっていきます。コンポジットレジン、セラミックスその材質の長所、短所をしっかりと考えながら患者さんに提案、処置をしていきたいものです。
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このようなお悩みの方に適した治療です。

  • 前歯が少しかけてしまった
  • 小さな虫歯をきれいに治したい
  • 以前に詰めた金属やプラスチックの変色が気になる
  • 前歯に隙間がある
  • なるべく歯を削らずにきれいにしたい

特に入れ歯治療については、こだわりをもって取り組んでいます。
世の中に、入れ歯であきらめてしまった人の多さを痛感し、歯科医師として治療するだけでなく、本物の入れ歯とは何ぞや!というところを紹介できればと思っています。
紹介し始めると大変な量になりますので、一度に全てはご紹介できませんので、徐々にお知らせしていきます。
では、治療後、驚くぐらい表情が変わったおばあちゃんの症例から。

  1. 主訴(しゅそ)

    患者さんが歯科医者に訴える症状の主要なもののことを主訴といいます。
    要するに、「患者さんがどんな悩みで来られたか」ですね。
    色々と難しく歯学用語を並べてしまいそうになりますが、簡単にすると「この入れ歯ではかめない」です。
    診査では、荷重の不均衡、空間異常による筋肉不均衡、粘膜異常など多くの問題が明らかになりました。
    かめる」を取り戻すには、筋肉をリハビリしながら、精度の高い入れ歯作りを、長期にわたり進めていかなくてはなりません。
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  2. 治療用入れ歯と完成入れ歯

    診査から、2年にわたり治療、調整を繰り返していきました。
    治療用の義歯を2回作成し、最終義歯にたどり着くことになります。
    治療用の義歯を複数作るのは、咀嚼筋や表情筋が正常に変化してくるためです。
    例えば、1ヶ月入院をしても、足の筋肉が大きく衰え、痩せてしまうのはご存知だと思います。口腔内も同様なのです。
    下の写真は、義歯の経緯になります。
    小さいかも知れませんが、歯ぐきの部分が変わっていく様子が確認できます。
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  3. 入れ歯(義歯)の完成とリハビリの完了

    口腔内に入れ歯の様なものが入っているだけでは、意味がありません。
    かめる(咬める・噛める)を目的としたのが入れ歯です。
    よって、入れ歯の治療は患者の筋肉、アゴのコントロール、そして最適な入れ歯作りにあります。
    以前の状態に復活させることが歯科医師の役目になります。
    完成した時の、お婆ちゃんの喜び、そして、こんな笑顔を持っていたことの驚き。
    歯科医師として満足のいく治療となりました。
    ※参考までに、下の写真のパレットの絵の具のようなもの。
    これは、噛み合わせを調べるものです。左が術前、右が術後です。
    左はかみ合わせがぐらぐらしてコントロールできていません。
    右になると、打点が線上となり、しっかりと噛み合わせ出来ていることがうかがえます。
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btn-03 ※入れ歯治療工程は、「入れ歯治療」のページを参考にしてください。
btn-03 ※この治療が雑誌に掲載されました。「歯科技工」

入れ歯義歯を作るうえで、重要なポイントに、型取りがあります。
型取りの技術で満足できる入れ歯が出来るかの大きな分かれ目になります。
入れ歯が必要になった時は、歯はもとより歯茎や歯肉、その下の歯槽骨まで欠損しているケースが多いものです。
無くなったものを、創造し、あるべき姿の型を作り上げる。顎の筋肉の動きをはじめ、十分な知識と経験が必要になってきます。

  1. 上下顎遊離端義歯 (じょうげがくゆうりたんぎし)
    さて、今回は、「上下顎遊離端義歯」といって、歯が前の方しかない場合の入れ歯作りの症例を紹介します。
    前しかない場合は、固定する箇所が不安定になるのは想像つくと思います。
    しっかりとした型取りと、精度の高い入れ歯作りが重要になります。
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  2. 型取り
    軟圧印象、微圧印象 アルジネート印象材で圧をできるだけかけずに解剖学的ランドマークを含む型採りをします。
    すいません、専門用語だらけになってしまいました。
    ここで患者さんの正確な型を計ることと、そして筋肉や顎の状態からポイントをマーキングしチェックしています。
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  3. 秘密のトレー
    当医院独自の秘密のトレー(特殊なものを利用しています。申し訳ないですが、モザイクをかけさせてください)を用い、様々な材料を用い時間をかけ精密な型採りをいたします。
    粘膜部加圧歯牙部静的印象とでもいいましょうか、義歯ができ咬み込むと、粘膜、歯ぐきは少し沈下します。
    それを想定した型採りであります。このケースで80分かかりました。
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  4. 完成
    咬み合せの採得 フレームが出来上がり、咬み合せの採得をします。この時点からの調整は大変少ない状態です。
    入れ歯義歯の作成において、いかに歯の丁寧な型を創り出すかが、合う入れ歯作りの鉄則です。
    いい入れ歯作りには、患者様も歯科医師もたいへんな労力と時間が必要です。
    しかし、満足できる入れ歯が出来たときには、何事にも変えがたい喜びになります。
    安心して食べれる、安心して過ごせる入れ歯作り。これからも、たくさんの経験を積み、患者さんに喜んでいただけるよう、頑張ります!
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  5. 感想
    入れ歯治療をおこなった、Uさん(男性78歳)から、ありがたい感想をいただきました。
    以前の入れ歯がぴったりこなく、ご相談を受けた患者さんです。
    本当に痛くない咬める入れ歯を作りたいというご希望をかなえるため、大変な時間をかけて作らせていただいた入れ歯です。
    食べ物を美味しくなった、先生の入れ歯はすごいなど、あふれかえる喜びの言葉に歯科医師冥利につきる思いです。
    こういった入れ歯治療は歯科医師として当然のこととは思いながらも、うれしくてたまりません。
    今後もこのような困っている患者さんをたくさんお手伝いしていきたいと思います。
    Uさんの感想を掲載しますので、本当の入れ歯を理解していただければと思います。

患者様Uさんの感想

合わない入れ歯を使っていた頃の感想

  • 入れ歯が口の中に入っているという「はめている感」がありました。
  • 食べたり、しゃべったりすると、よく入れ歯がはずれかけていた
  • ゴマなど入れ歯のすき間にすぐ入って、痛いことがよくあった。
  • 硬いものが食べられない。硬い豆などは咬めないので永久に豆とお餅は食べられないと思っていた。
  • やわらかいものを中心に食事をしていた。お肉は小さく切って、タクアンも小さく刻んだ物を食べていた。
  • 食べ物の美味しさより、飲み込むという感じ。
  • 入れ歯とはこんなものと我慢していた。


新しい入れ歯を使ってみての感想

  • 入れ歯が完成した日、診療室でテストフードの豆を渡され、新しい入れ歯でその豆がバリバリすぐに食べることが出来たのが、一番驚きました。
    豆は永久に食べることが出来ないと思っていたので、本当に感激しました。
    以前の入れ歯では食べられなかったものが、食べられるようになった喜びは、体験したものにしかわからないと思いますが、失っていた元気を取り戻したような気になります。
    悩みだったゴマは、歯にはさまらないので食べれるようになりました。
  • あきらめていた昔の感覚が蘇ったようです。健全な歯の時に近い味わいがあり満足しています。
  • とてもぴったりしているので、「入れ歯をつけている」という感覚がほとんどありません。


新しい入れ歯が出来るまでの感想

最終型取りの時、院長が長い時間をかけて型取りをしてくれました。
その時は型取りで「そこまでするのか?」と正直思いました。
私自身、時間がかかり、疲労感もあったためです。
今となってはこれだけ入れ歯がぴったりくるのは、あの時長い時間をかけて型取りや色々な事をしたからだと納得できました。
入れ歯が完成した後も、私が納得いくまで調整してくれたのはありがたく感じました。
費用に関しては保険が適用できない、保険外治療のため、最初は高く感じましたが、今となっては想像以上の価値がある入れ歯に、大変満足しています。
ぴったり合う入れ歯を作る事は出来ないのだとあきらめていましたから、もう少し早く知っていればと思いました。
入れ歯に違和感があっても仕方がないことと、あきらめていたのが嘘のようです。
入れ歯をあきらめてはいけないこと、保険での入れ歯の限界があること、しっかりと調査・調整して入れ歯を作れば、食べる喜びを回復できることなど、身に染みてわかりました。
院長の熱心さ、機能回復への情熱、本当にありがたく思います。ありがたいこの入れ歯を生涯大切にしていくつもりです。

医師薬出版株式会社からの月刊誌「歯科技工」に、当院の入れ歯(義歯)治療症例が紹介されました。専門的で一般の方には、少し難しい内容になります。技工士と連携した特色ある入れ歯(義歯)製作が丁寧に取り上げていただき、本当に感謝しています。患者によりよい入れ歯(義歯)を、提供するには、歯科技工士の技術力をなくしては語ることは出来ません。また、時間を作って技工士のことも紹介していきたいと思います。

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「歯科技工」36巻4号

歯科技工士という職業が危ないことをご存知でしょうか?

歯科技工士有資格者数は約10万人、そのうち実際に就業している方は3万5千人ほど。有資格者がなぜ歯科技工に就かないのでしょうか?

特殊な技術の歯科技工は、歯科技工専門学校で技術を学び、歯科技工の資格を取得し、歯科技工士としてお仕事をするようになります。新卒歯科技工士の卒後1年間での離職率15%、7年後75%といわれ高い離職率になります。歯科技工士専門学校の廃校、定員割れという形で具体的に現れています。就業者の年齢分布 も40歳以下が非常に少ない状態です。

歯科技工は専門性の高い特殊技術であって、その技術は若い世代へと年々継承されつつ進歩発展してきました。その継承が途絶えてしまえば、その回復に莫大な費用と時間を要することなり、歯科界にとっては大きな損失となります。

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歯科医師にとって、歯科技工士は良きパートナーであり、技術が衰退していくということは、歯科医師が考える高度な設計を生かすことが出来なくなります。入れ歯の良し悪しは、歯科医の技術と歯科技工士の技術が合わさって本物になり、そして、患者さんの咀嚼機能回復に大きく影響いたします。

出来る限り、このホームページでも歯科技工士の技術がいかに大切かご案内できればと思います。

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      午後2時~7時
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