保存不可能な虫歯の患者さんに歯牙移植の治療計画をお勧めし、治療を実施しました。
- 症例 36歳 男性
- 主訴 右下5番(第二小臼歯)金属(被せ物、クラウン)がとれた。
- 治療計画 右下5番(第二小臼歯)は虫歯が歯ぐきの下深くまで進んでおり、保存不可能と診断。この歯を喪失した場合、前後の歯を削ってブリッジかインプラント治療をほとんどの歯科医が選択されると思う。幸いこのケースの場合、左下に内側に倒れている5番(第二小臼歯)があり、この歯を同部位に歯牙移植し、右下の機能、形態の回復を図り、しかも、左下の清掃できない環境(術前写真より何か黒い物が詰まっていることが確認できます)も改善できると考えました。
- 虫歯の確認:虫歯が歯ぐきの下深くまで進んでおり、保存不可能と診断しました。<2008/4/11>
- 左下に内側に倒れている歯があり、この歯を移植を計画しました。
- 次の写真が移植後です。ピッタリと納めることが出来ました。<2008/7/11>
- 術後感想 患者さんから大変喜びの言葉をいただきました。日常臨床の中で、歯牙移植という手技をいかせたケースだと思います。移植した歯も大きさがピッタリで、上の歯との咬み合せの調整もエナメル質の範囲でちょっと削るのみでした。勤務医時代に私に歯牙移植の手技を教え指導してくださった先生に感謝です。