入れ歯(義歯)治療

入れ歯(義歯)は、マイナスのイメージが大きくあまり声高にご案内されることが少ないと思います。歯科医師として入れ歯の技術を高めることは、なんでもかんでも歯を抜きたがる歯科医師と思われる・・・。内心、そう誤解されることが怖いなと感じています。また、入れ歯(デンチャー)を作ることは、簡単なことです。しかし、患者さんに満足していただく入れ歯(デンチャー)を作ることは簡単ではありません。総入れ歯(フルデンチャー)の場合、本来あるべき口腔内を創造し、機能する歯をゼロから作り上げる作業で、ほとんどが歯科医師の経験や技術に委ねられる責任の大きな治療のひとつです。また、機能する歯を創造するには、歯科医師の技術とともに患者さんの協力が不可欠です。機能を取り戻すには、患者さんに口腔内にマッチする入れ歯と、本来持っていた筋力の回復が必要です。機能を回復するには技術と時間を要しますが、患者さんに健康的で豊かな生活を送っていただくために、頑張っていきたいと思います。

保険の入歯と保険外の入歯の違い

部分入れ歯や総入れ歯の治療を始める前に、保険診療で受けるか、保険外の自由(自費)診療で受けるかを、選択していただくことになります。
保険診療の特長としては、費用負担が少ないことが挙げられます。自由診療(保険外)の特長は、入れ歯の材料の選択肢が広がることが挙げられます。どちらが適しているかは、患者様一人ひとりによって異なりますので、目的やご都合に応じて適切なアドバイスをさせていただきます。

入れ歯が出来上がるまで

入れ歯の出来るまでの工程は、基本的に次の表の流れとなります。歯の欠損、過去の不適切な入れ歯により義歯床粘膜の不良な状態や顎の機能障害がある場合は、STEP2の工程に時間がかかります。機能の復旧にあわせて、治療用入れ歯を数回作る必要がある場合もあります。入院などで1ヶ月寝たきりになった時に、足の筋肉が立てないほど衰える様に、咀嚼筋、表情筋も同様に衰えます。咀嚼機能、表情など、本来の機能を取り戻すことが入れ歯治療の目的となります。

i-koutei

1. 診査・診断(主訴の確認、現状把握)
自分の想いを手紙に記して持参、過去に作った入れ歯を全て持参、服用中の薬を全て持参
2. 顎関節機能、義歯床粘膜の徹底した検査
3. 治療方針、カウンセリング、戦略の説明
4. 患者さんの同意によって、治療のスタート
治療入れ歯製作
5. 印象採得(型取り)
6. 咬合採得(かみ合わせ記録)
7. 試適(入れ歯の試着)(2~3回のこともある)
8. 成治療用入れ歯装着
リハビリ調整(病状により2ヶ月~18ヶ月)
数回の来院(ケースバイケース
9. 印象採得(型取り)(治療用入れ歯を使って24時間の型取り)
10. 咬合採得(かみ合わせの記録)
11. 試適(入れ歯の試着)
12. 完成、装着
13. 1~3回調整
14. 初回3ヶ月定検
15. 6ヶ月毎定検