歯科の世界

医師薬出版株式会社からの月刊誌「歯科技工」に、当院の入れ歯(義歯)治療症例が紹介されました。専門的で一般の方には、少し難しい内容になります。技工士と連携した特色ある入れ歯(義歯)製作が丁寧に取り上げていただき、本当に感謝しています。患者によりよい入れ歯(義歯)を、提供するには、歯科技工士の技術力をなくしては語ることは出来ません。また、時間を作って技工士のことも紹介していきたいと思います。

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「歯科技工」36巻4号

歯科技工士という職業が危ないことをご存知でしょうか?

歯科技工士有資格者数は約10万人、そのうち実際に就業している方は3万5千人ほど。有資格者がなぜ歯科技工に就かないのでしょうか?

特殊な技術の歯科技工は、歯科技工専門学校で技術を学び、歯科技工の資格を取得し、歯科技工士としてお仕事をするようになります。新卒歯科技工士の卒後1年間での離職率15%、7年後75%といわれ高い離職率になります。歯科技工士専門学校の廃校、定員割れという形で具体的に現れています。就業者の年齢分布 も40歳以下が非常に少ない状態です。

歯科技工は専門性の高い特殊技術であって、その技術は若い世代へと年々継承されつつ進歩発展してきました。その継承が途絶えてしまえば、その回復に莫大な費用と時間を要することなり、歯科界にとっては大きな損失となります。

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歯科医師にとって、歯科技工士は良きパートナーであり、技術が衰退していくということは、歯科医師が考える高度な設計を生かすことが出来なくなります。入れ歯の良し悪しは、歯科医の技術と歯科技工士の技術が合わさって本物になり、そして、患者さんの咀嚼機能回復に大きく影響いたします。

出来る限り、このホームページでも歯科技工士の技術がいかに大切かご案内できればと思います。

『磨いているのに、なぜ歯が悪くなるの?』と、疑問を持たれる方が多くおられます。

歯科疾患は生活習慣病であり、細菌による感染である上、さまざまな環境因子や全身疾患などが個人個人の
疾患の背後に存在すること、年齢によって歯科疾患の状態が異なることなどが要因となります。
お口を健康な状態に保つためには、家庭でのセルフケアと診療室でのプロフェッショナルケアが重要です。
厚生労働省 平成17年歯科疾患実態調査では、40歳代より歯の喪失が急速に進んでおります。
加齢に伴い歯と歯の隙間の拡大、処置歯の増加による歯垢の沈着が著しくなり、虫歯歯周病が発生しやすい
危険領域が多くなるため、家庭でのセルフケアのみでは、疾患の発症を抑制することが困難となり、歯の喪失に
つながります。

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定期的な診査やプロフェッショナルケアとしての予防処置、歯周組織・細菌・全身疾患・環境因子に配慮した
アドバイスまたは処置を受けることが、中高年期以降の口腔機能維持に役立ちます。

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上記記事は、岡山市が発行している月刊誌『市民のひろば おかやま』用に
(私が!山下が!!)書かせていただいた原稿です。
私は岡山市歯科医師会の研修企画委員会という会に所属しております。
この会では毎月担当になった会員から、歯に関するコラムを岡山市民である皆様に向けて様々な形式で
配信させていただいております。平成21年3月1日発行の『市民のひろば おかやま』に掲載されました。
上記記事を見つけた際、このブログを思い出していただけると幸いです^^
ちなみに、今回の記事は厚生労働省でまとめたデータを参考に書きました。厚生労働省のホームページをのぞくと、
他にもたくさん私たちの健康や生活に役立つ情報が掲載されています。
ここ最近、ずっと風あたりの強い厚生労働省ですが、実は私たちのためになることをしてくれているんですよ。

おかやま市民のひろば
http://www.city.okayama.jp/category/category_00000263.html
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/