症例紹介

『磨いているのに、なぜ歯が悪くなるの?』と、疑問を持たれる方が多くおられます。

歯科疾患は生活習慣病であり、細菌による感染である上、さまざまな環境因子や全身疾患などが個人個人の
疾患の背後に存在すること、年齢によって歯科疾患の状態が異なることなどが要因となります。
お口を健康な状態に保つためには、家庭でのセルフケアと診療室でのプロフェッショナルケアが重要です。
厚生労働省 平成17年歯科疾患実態調査では、40歳代より歯の喪失が急速に進んでおります。
加齢に伴い歯と歯の隙間の拡大、処置歯の増加による歯垢の沈着が著しくなり、虫歯歯周病が発生しやすい
危険領域が多くなるため、家庭でのセルフケアのみでは、疾患の発症を抑制することが困難となり、歯の喪失に
つながります。

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定期的な診査やプロフェッショナルケアとしての予防処置、歯周組織・細菌・全身疾患・環境因子に配慮した
アドバイスまたは処置を受けることが、中高年期以降の口腔機能維持に役立ちます。

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上記記事は、岡山市が発行している月刊誌『市民のひろば おかやま』用に
(私が!山下が!!)書かせていただいた原稿です。
私は岡山市歯科医師会の研修企画委員会という会に所属しております。
この会では毎月担当になった会員から、歯に関するコラムを岡山市民である皆様に向けて様々な形式で
配信させていただいております。平成21年3月1日発行の『市民のひろば おかやま』に掲載されました。
上記記事を見つけた際、このブログを思い出していただけると幸いです^^
ちなみに、今回の記事は厚生労働省でまとめたデータを参考に書きました。厚生労働省のホームページをのぞくと、
他にもたくさん私たちの健康や生活に役立つ情報が掲載されています。
ここ最近、ずっと風あたりの強い厚生労働省ですが、実は私たちのためになることをしてくれているんですよ。

おかやま市民のひろば
http://www.city.okayama.jp/category/category_00000263.html
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/

2008年9月から受講していました東京でのN先生の歯周病インプラントのコースが2009年7月で終了となりました。月1回程度東京に通い1年近くにもなる長期の研修でとても大変でした。また、診療をお休みさせていただき患者さんにはご迷惑をおかけしたことと思います。研修では3名の講師先生の素晴らしい症例の数々を拝見することができ、最新の治療を目のあたりにしてきました。また、一緒に受講した先生方との交流で、治療への情熱、想いが共感でき本当に自分のためになったと思います。この経験を現場にてみなさんにお役立てできるよう頑張りたいと思いますし、研修を一緒に受けた先生方に負けないよう活かしていきます。

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このコースでは豚の顎を用いての実習を数多くさせていただきました。様々なケースにおける治療実習になります。本当に有意義な訓練になったと思います。

懇親会

最後ということで、講師の先生、一緒に学んだ先生と懇親会がありました。長い期間の研修で、集中力のいる素晴らしい内容だけに、終わったときには本当にホッとしました。贅沢にも六本木ヒルズでの懇親会。抜群の絶景とともにみなさんと楽しましてもらいました。頑張ったんだから少しぐらいいいですよね? 😉

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なんと六本木ヒルズにきれいな虹がかかりました! 😯

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懇親会は六本木ヒルズ(ヒルズクラブ)。研修終了後、久々にリラックスしてしまいました。 😛

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なんとその日、抜群の天気。新宿高層ビルが壮大に見えました。夕焼けに沈む東京です。 😮

歯周炎の患者さんの症例を紹介します。2007年11月に歯周炎が急性化し、かなりの痛みをともなうようになり、来院されました。歯周炎により上皮組織、結合組織の破壊および骨破壊の結果、著しい歯根の露出が認められます。写真にあるように、本来、歯が埋まっている歯肉(歯ぐき)のところに、歯根がむき出しになっている様子がわかると思います。明らかな歯周炎であり、危険な状態といえるでしょう。現実的にかなりの痛みを伴う為、一般的な対処法として、神経を抜き痛みを除去する方法をとることがあります。一時的に痛みはなくなりますが、いずれ、歯が抜けてしまう可能性が高いです。根本的な解決とはいえませんので、神経を抜くことは勧めしませんでした。(分岐部に病変はありませんでした)今回は、歯肉(歯ぐき)を移植し復元する治療方法を紹介します。

  1. 初診 左上5番6番の慢性歯周炎(まんせいししゅうえん)<2007/11/10>
  2. 200906-11
    歯周炎による上皮および結合組織の破壊、骨破壊の結果、著しい歯根の露出が認められています。抗生物質を投薬し、痛みと腫れに対して治療し、手術が出来る状態を待ちます。

  3. 上皮下結合組織移植手術<2008/1/12>
  4. 20080112_l0032
    2009年1月12日歯肉(歯ぐき)が不足している箇所に、別の場所の歯肉(歯ぐき)を移植する手術を行います。

  5. 採取
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    口蓋(上顎の内側)より歯肉(上皮下結合組織)を採取し、左上5番6番に移植することにしました。このケースでは、患者の歯根の露出した箇所が厚めであったため、採取する歯肉も厚めの採取になりました。右の写真は採取した上皮下結合組織です。手術時間は1時間を少々越えるぐらいでした。

  7. 術後の経過 その1<2008/1/24>
  8. 200906-41
    写真は採取した歯肉を移植して術後12日の状態です。

  9. 術後の経過 その2<2008/2/7>
  10. 200906-52
    歯肉が綺麗になってきました。ここから少し歯肉がはい上がってきます。(クリーピング アタッチメント)

  11. 術後の経過 その3<2008/4/5>
  12. 200906-62
    綺麗に回復できたと思います。

  13. 術後の経過 その4<2010/5/15>
  14. ketsugo2010
    2年4ヶ月後になります。

  15. 感想 (Before-After)
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    神経を抜いたり、抜歯することなく、以前の機能を回復することが出来ました。移植手術は高度な治療の上に、患者さんも大変体力をつかうこととなります。さ らに、歯肉炎の進行がすすめば、病気が歯の下の歯槽骨まで及ぶことになり、歯周病(歯槽膿漏)と呼ばれます。放っておくと、歯がぐらぐらしたり、抜けたりします。歯周病の怖さを十分理解していただきたいと思います。
    日本の30歳以上の約80%が歯周病、あるいはその予備軍と言われています。口腔内には、毎日ご自身で丁寧にブラッシングされても、歯周ポケット内に毛先が届かず細菌が残りやすいため、セルフケアだけでは歯周炎を防ぐことが難しいのです。一度、プロフェッショナルケアーを受診されてみることをお勧めします。

歯周炎について、先日記事をアップしました。まだまだ、言葉は有名でも本当の恐ろしさが伝わっていないのではないかと、心配しています。

まず、歯周病の原因を考えて見ましょう。歯周病は特殊な細菌によって引き起こされています。その細菌を媒介するのがプラークです。いわいる「歯垢(しこう)」のことですね。食べかすを放置していると、細菌が増殖しプラークになるのです。ただ、プラークは歯ブラシで落とすことができます。そのプラークが歯や根にこびりついて、歯石にかわり、歯ブラシでは落とすことが出来ない状態となります。それ以外に、「歯にかかる過大な力」「ストレス」「タバコ」「糖尿病」などもリスクになります。それらが複合的に関与して、歯周病の発症と進行をもたらしているのです。

どんなに、歯磨きを行なっても、一生涯、完璧に出来るでしょうか?誰にでも可能性があるのが歯周病なのです。多くの人が「ストレス」をかかえ、少なくなってきてはいますが、喫煙者も多くいらっしゃいます。歯周病の恐ろしさは、静かにしのびよって進行してしまう点にもあります。歯周病については、自分自身ではどうにもならないところがあります。真剣に歯周病について考えていただき、歯科医院で検査していただければと思います。

下のレントゲンは、上顎が歯周病で喪失した患者さんです。一概にはいえませんが、歯にかかる力や、歯石の付着から上顎の歯周病進行が早いケースが多く見受けられます。ご自分に置き換えて、歯周病の怖さを理解してください。

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以前、ご紹介したクロスアーチスプリントの患者さんがメンテナンスに来院されました。丁度、初診から6年がたちました。何も問題なくされているということで、本当にお役に立てたてうれしく思います。懸念された上顎は、歯槽骨の明瞭化が確認でき問題ないと思われます。一生付き合っていけるよう、しっかりと注意をし、大切にして欲しいと思います。
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以前のレントゲン写真が次の写真になります。2002年の治療後、2005年の治療後で、上顎の歯槽骨の様子が良くわかると思います。
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btn-03 ※治療の様子は、「クロスアーチスプリント」を参考にしてください。

当医院の税務に関して開業からずっとお世話になっている方の治療を紹介します。
仕事の上で多くの歯科とお付き合いのある方でありながら、口の中はひどい状態でした。何人もの歯科医師とお付き合いのある方が、どうしてこのような状態に放置してしまったのか?歯科医師の一員として恥ずかしい思いと、歯科医師としての役目をあらためて認識した思いです。歯科医師としての務め。患者の将来を考えてあげることだと思うのです。来院される患者さんはもとより、知人、偶然会った方、営業で来られた方など関係なく、歯科医師として提案できること、相手の将来を思い考えて、声をかける。特に歯周病は治療が遅ければ、将来にわたり患者さんの大きな負担をかけます。私が学んできた知識、経験しているノウハウをみなさんに惜しみなく提案しなければとあらためて思いました。聞かれてもいないけど、ずうずうしいと思われるぐらい、相手の歯の将来について考えてあげられるような歯科医師。そうなりたいと思います。

  • 症例 39歳 男性 喫煙者
  • 主訴 奥歯が痛くて噛めない
  • 現症 慢性歯周炎 著しい上顎の骨吸収(全顎的、水平的に2/3の骨吸収)が認められる。前歯が大きくフレアーアウト(前方に突出),臼歯も傾斜している。全体的に深い歯周ポケットの形成あり。
  • 理想的な処置方針 保存不可能な歯の抜歯/歯周初期治療(除石、ルートプレーニング)/歯周外科/矯正/歯周補綴
  • 現実的な処置方針 上記より患者さんの希望で矯正は望まず。

治療前 2002/9/28

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治療後 2005/3/18

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レントゲン写真(治療前-治療後の比較)

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所感(放置して10年後は・・・)

歯科とは無関係の知人にこの症例を話したところ、「たいへんになる人もいるんだね~」と、他人事の様子。一般的な存在の歯周病をまだ他人事という認識に、ショックを受けました。我々、歯科医師としては、誰でもが歯周病と思ってもおかしくない現状と認識しているのに・・・。参考までに、今回の歯周炎を放置していると、10年ぐらいで次のような状態になると予測します。上顎総入れ歯になります。この状態で、入れ歯治療させていただくことも多いです。十分、歯周病には注意が必要です。
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前回に骨吸収が進行した歯周病を紹介させていただきました。一般的には歯周病の症状のレントゲンは骨が侵食されて空洞になっているようには見えにくいかもしれません。しかし、われわれから見ると明らかな歯周病の症状になります。少し前の治療になりますが、エムドゲイン再生医療を歯槽骨のレントゲンに焦点をあてて紹介します。

  1. 歯周病治療前 2001/9/4

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    著しい骨吸収がみられます。わかるでしょうか?

  2. 拡大(歯周病治療前)

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    左下第2小臼歯の周囲を取り巻くように、著しい骨吸収が認められます。

  3. 根管充填後 2001/10/19

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    歯髄(神経)は壊死していたため、感染根管処置、根管充填を行い、再生療法を実施しました。根管充填後の拡大レントゲンです。右の写真の赤く囲った部位が骨欠損しています。

  4. 骨再生 (Before,After 2001/10.19—>2003/7/22)

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    治療後1年9ヶ月たちました。歯槽骨が依然と違って見えると思います。歯槽骨がしっかりと再生しています。

進行した歯周病は外科的治療を行うことが一般的です。具体的には歯周病の部位の歯肉をはがして歯根を露出させ、歯根の表面についている歯石や壊死した細胞を取り除いて、さらに歯根膜と歯槽骨を再生する手術です。適応症であれば抜歯するケースでも、エムドゲインという薬剤で歯根膜と歯槽骨を再生し、歯を残すことが可能です。
今回の患者(50代女性)は、歯ぐきの腫れで来院されました。以前から同じ症状で何度も近隣の歯科医院にて投薬の治療を受けてこられたようですが、根本的な改善に至っていません。歯周病が進み、歯槽骨が失われた症状を、歯周組織再生の治療を施しました。

  1. 歯周病治療前 2008/9/27

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    腫れがひいた状態です。綺麗な歯ぐきに見えます。(歯周病初期治療後)

  2. 歯周病治療前 レントゲン

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    レントゲンで見ると歯周病のため、歯周組織が破壊されて空洞化しています。歯周ポケットの深さも5mm~7mmになっており、歯周病が進行しているのが判断できます。

  3. 歯肉の切開

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    少し強烈な写真になったことをお許しください。しかし、ここが一番ご紹介したい点になります。歯肉と歯根の間に空洞があるのが確認できると思います。歯周組織が破壊され空洞化が進んでいるのです。また、歯根にも褐色の歯石が確認できます。歯根(歯ぐきの中で見えないところ)にまで歯石が付いた状態では歯ブラシでの除去は不可能です。なおかつ、深い歯周ポケットでは歯科衛生士が行う歯石とりの限界があり、歯肉を切開して、除去する必要があります。歯ぐきの奥底に歯周病の細菌が住み着いて、徐々に歯周組織を破壊している大変危険な状態といえるでしょう。

  4. エムドゲインを塗布

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    歯根を丁寧に清掃した後、エムドゲインを塗布します。エムドゲインはタンパク質の1種で日本の厚生労働省の承認がなされておりますが、健康保険診療の適応にはなっていません。

  5. 切開した部分の縫合

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  6. 2ヶ月経過後の写真

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  7. 8ヶ月経過後

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    治療前のレントゲン写真と8ヶ月経過後のレントゲン写真です。エムドゲインによって、歯の周囲の骨が再生されているのがわかります。

  8. 16ヵ月経過後

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    2010年2月のレントゲン写真です。ここまでくると、明らかに骨が再生されていることが確認できます。

  9. 所感

    歯周病は口の中の細菌によって引き起こされます。歯の汚れから歯垢(プラーク)が発生し、歯周ポケットにまで入り込みやがて石灰化し歯石となります。歯石となると自分では除去できません。定期的に専門家による点検をおこない、十分注意してください。また、このたびの患者のように、腫れるだけの場合もあります。今回の患者は一般的な歯周病症状の進み方からすると軽度の症状にみえますが、随分と進んだ状態でした。歯周病の怖さを知って頂き、適切な治療を行ってください。

  10. 参考:歯周病症状の進み方

1. 歯を磨くと血が出る
2. ときどき歯肉が腫れる
3. 口臭が出る
4. 歯が長くなったように見える
5. 歯と歯の間に隙間が出来て、食べ物がつまり易くなる
6. 歯が動くようになり、よく咬めなくなる
7. 歯がグラグラになり、やがて抜けてしまう

虫歯がひどくなると、歯髄(しずい)に細菌が感染します。冷たいものや熱いものがしみるようになり、やがて何もしなくても激しく痛むようになります。「神経を抜く」といった言い方をしますが、ここまで進行した虫歯は歯髄を取り除く治療を必要とします。歯髄を取り除けば、痛みは治まりますが、歯髄をきれいに取り除いた後の清掃や薬を詰める作業は極めて重要な治療となります。この一連の治療を根管治療(こんかんちりょう)または歯内療法(しないりょうほう)といいます。よくある症例を参考に説明させていただきます。

  1. 適切な根管治療を行っていない
    下の写真をご覧ください。ひどい痛みで来院された患者さんの治療前のレントゲン写真です。簡単に説明しますと、一番上の緑の矢印が、歯髄を除去し薬をつめた箇所。その下の青の矢印が象牙質の歯。一番下の黄色の矢印で白く光っているのが前歯のかぶせ物になります。何が適切でないか、次に説明します。
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  2. 根管治療の質
    赤色の矢印の箇所。歯髄と象牙質の歯の境目ですが、黒っぽく映っているところがあります。ここは、空洞があり、薬が均一につめられていなか、または、神経の取り残しがあると思われます。このケースでは、根管治療を施しているものの、大きな問題を残していることになります。
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  3. 根管治療
    治療前のレントゲン(左)と、適切な根管治療を実施した後のレントゲン(右)を並べてみました。右のレントゲンに歯髄腔に薬を詰めた痕が白くはっきりと映っています。まず、薬を詰めた箇所の長さ、太さがはっきりと違うでしょう。根管治療では歯髄をきれいに取り除く作業が大変重要です。また、歯髄がどこまであるか判断するのも大切な事となります。(写真はクリックすると大きく参照できます)
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  4. 根管治療の難しさ
    患者からすると少し難しいお話になったと思います。神経をとる治療をされる場合は、丁寧な治療をしないとまた炎症が再発する恐れがあることを理解してください。一般的な治療ではありますが、大変な技術と経験を必要とする治療になります。根管治療はその歯の運命を左右する終末治療であります。下の歯の模型をご覧ください。長く埋もれ、そして先端は細くなっているのが歯根です。2本または3本、根がある歯、複雑に曲がった歯根など歯根形態の複雑さがわかると思います。神経をとる治療は一言で言えば神経をとり、薬を詰め込むだけのことです。しかし、こういった様々な歯の形状の中にある、小さな神経をきれいに取り除き、そして緊密に薬を詰めこむ事が如何に繊細な治療かご理解いただけると思います。
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  5. 根管治療(歯内療法)の重要性
    抜髄処置(歯髄、神経を除去)を行う時、どのような気持ちで治療を行うか、歯科医師の気持ちにゆだねられる事であると思います。痛みだけを除くことが仕事ではなく、非常に困難ではありますが、出来れば生涯にわたり治療していない歯と同様に口腔内で機能させることが歯科医師のお役目です。ただ、根管治療を100%完璧に出来るかというと難しいことになります。レントゲンでは表れない根管、根管外からの感染、異物反応など適切な根管治療を施しても炎症がおきる症例もあります。しかしながら、歯科医師が最適な根管治療を施す努力をすることは間違いなく再発の可能性が低くなります。患者の方にも、この治療の重要性をよく認識していただき、残念ながら神経を抜くような状態になっても、生涯にわたり機能する歯を維持できるよう努めていただければと思います。
  6. 所感
    抜髄(神経をとる)根管治療はあたりまえの治療方法ではありますが、一部の不適切な治療の結果、多くの歯の悪化を招き、抜歯にまで至るケースも少なくありません。今回のような症例(感染根管処置)は、当医院でも珍しいケースではありません。歯科医師としての質の低下や、認識のずれが大変大きくなってきていることに苦慮し、そして恥ずかしく感じております。何のための、歯科医師なのかあらためて問い直す必要があると思います。
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